久しぶりに実家

2003年4月8日
お泊りした……。
寝てるところを朝早くからつつかれるのは不快極まりない。
頑張って拒絶しつつ寝て、適当な時間に起きたら頭の中身が寝不足を訴えてツライ。
でもラブホの大きなお風呂とベッドと使ったままにしておける設備やタオルって、日頃の生活臭から抜け出せて気持ちがいいんだな。

こういうのはやっぱりやめよう……物凄く疲れる……悪い人じゃないけど、悪い人じゃないから辛いんだよう。

物凄い風雨の中、適当に送ってもらって実家に行くと誰もいない。
電車に乗る時間が長いので持ってきた「神様のパズル」を読む。
天才少女、大掛かりな設備は出てくるが、それでもしっかり地に足が付いている。いや、むしろ地味かも知れない。その地味さがリアリティとなってページをめくる手を止めさせない。
作中、特にクライマックスで「第九」が使われていて、日本一の規模で歌った時の迫力が甦ってきたのは個人的な話ではあるが、こういうBGMが身体のあらゆる感覚に染み付いていると最強。というかやられた。
嫌な読者は、大人、とりわけ二人の老人を作者はどこまで書ききることができるのか注目していたが、こちらも期待を裏切られることなく却って感情移入してしまい、終盤では泣けて泣けて読めない事態に(ちょっと大袈裟)。
反面、ゼミの仲間の特に恋愛に関する部分がどうもいただけない。主人公もそうだが……日記形式という体裁だとしても「ドキドキした」と書かれているからそうなんだなと思うしかない。
肝心なテーマは「宇宙の作り方」で、宇宙論などさっぱりな私だが、主人公も分かっていないから多分大丈夫なんだろう。そこ「だけ」がSFなんだろうけど……うじうじ。

多少作られた感触は残るものの、読後感もすっきりしていて純粋にいい本を読んだ、と思った。
終盤は賛否両論だけれども、人間の性格などどれだけでも変わることを知っているので、許容範囲といったところ。
何か考えがループしたり、迷った時に読んでみたい本。

ありゃ、随分長くなってしまった。
夜になって、雨が上がってから帰った……今日は本当に疲れた。

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